査定から成約までの「価格」の違いとは
「査定価格」「売出価格」「成約価格」の違い
【査定価格】
不動産を売りたいとき、誰もが「一体いくらで売れるのか」を知りたいと思うはずです。最初にその目安となるのが「査定価格」です。査定価格は、仲介を担当する不動産会社が、一定のデータや現地調査から見積もりをした価格です。査定には「簡易査定」と「詳細査定」という二種類の方法があります。簡易査定は、対象不動産の外面的な情報や数値から機械的にはじき出す価格です。一方、詳細査定は不動産会社の担当者が実際に物件現地を見て調査し、その細かな結果を反映した価格となります。不動産情報サイトなどにある「一括査定サービス」は、簡易査定に分類されます。
査定価格は、あくまでも「予想値」「参考値」程度のもので、実際の売却価格とは異なる可能性が高いです。しかし、数時間から二日程度で大まかな売却額を知ることができるというメリットがあります。
【売出価格】
「売出価格」は、査定価格を経て、実際に不動産の販売を始めるときの価格です。簡易査定や詳細査定の結果を参考にしながら、売主と売却を仲介する不動産会社が打ち合わせを行った上で決定します。売主の希望や資金的な事情、地域相場やそのときの供給状況などを加味して決定されます。
【成約価格】
「成約価格」は、売主と買主が最終的に合意した実取引価格です。売買契約書に記載される価格とも言えます。〈売出価格=成約価格〉になるのが理想ですが、売出価格よりも低い数字になることもあります。
「売出価格」の設定について
査定価格は、前述の一括査定サービスを利用すれば、複数の不動産会社から簡単に取得できます。また、電話やメールで不動産会社に依頼することもできます。
一方、「売出価格」は、まず売主の「いくらで売りたいか」が基になります。ただ、高すぎれば売れませんし、安すぎれば損をしてしまいますから、「適正価格」を探っていくことになります。例えば買い換えの場合はその購入資金になるわけですから、そちらの資金計画を立てた上で、査定価格と不動産会社の意見を参考に決めていきます。
このように、何が「適正」なのかは売却する理由や状況によって違ってきます。実際には自分の売却目的を踏まえて、売出価格を設定することになります。
「適正価格」とは何か
では、「適正価格」を外してしまうと具体的にどうなるのでしょうか。まず買主にとっての「適正」を外す、つまり、買主が考える物件の価値よりも高い価格設定をすると、買主が付かず、徐々に値下げせざるを得なくなります。結果的に売れるまでに時間がかかり、その分の費用も余計に掛かることになります。時間とお金の双方を無駄にしてしまうわけです。買い換えの場合は、資金の段取りが組めずに、予定していた物件が買えなくなるといった事態も起きるかもしれません。
一方で、「売出価格」は売主が納得した金額を設定する必要があります。不動産会社に一任してしまうと、後々「もっと高く売れたのでは?」などといった疑念が湧いてしまうかもしれません。そうならないためには、まず査定価格の段階から算定の根拠を確認しましょう。自分が想定した価格とかい離があるならば、その理由を理解しておくべきです。その結果、それが適正価格なのだと納得できればよいのではないでしょうか。
このように「売りたい価格」と「売れる価格」をうまく折衷して、「適正な売出価格」での販売を目指すことになります。そして、買い手が付いたときに、売出価格と成約価格の差が少ないほど、売却は成功したと言えます。
こんな記事も読まれています
- 売却コンテンツ
- 自力でも売れる?個人売買の可能性とリスク
- 売却コンテンツ
- 売主が負う「契約不適合責任」とは
- 売却コンテンツ
- 「任意売却」でローン滞納の損害を最小限に
- 売却コンテンツ
- 不動産売却時に必要な書類と取得方法
- 売却コンテンツ
- 不動産価格の「相場」を知り上手に売るには
不動産お役立ち情報
売買物件を探す
売買物件検索
コンテンツ一覧
不動産お役立ち情報
- 不動産お役立ち情報
- 売却は「売却理由」と「取引の流れ」が大切
- 住まいを売る契約の流れ
- 家の買い替えは、購入が先か売却が先か?
- 自宅に「住みながら上手に売る方法」とは
- 物件の引渡しまでに売主がしておく準備とは
- 仲介だけではない不動産売却の4つの方法
- 不動産価格の「相場」を知り上手に売るには
- 査定から成約までの「価格」の違いとは
- 売主が負う「契約不適合責任」とは
- 不動産売却時に必要な書類と取得方法
- 自力でも売れる?個人売買の可能性とリスク
- 「任意売却」でローン滞納の損害を最小限に
- 価格査定を複数会社に依頼する理由
- うまく使いたい「簡易査定」と「訪問査定」
- 中古一戸建てはどのように評価されるのか?
- 住まいの売却時期を決める4つのポイント
- 築20年以上の家を売却するためのポイント
- 築30年超の古家の売却について
- 物件がなかなか売れない…その理由と対処法
- 「買取り」を利用してスムーズに不動産売却
- 売却を依頼する不動産会社はどう選ぶ
- 居住中の内見希望への対応ポイント
- 現地見学で物件をアピールする方法あれこれ
- マンションを有利な条件で売却する戦術とは
- 再建築不可物件を売却するときのポイント
- マンションVS一戸建て 選び方の基準は?
- 購入物件の希望条件を整理する
- 住宅資金の前にライフプランを考えよう
- 住まいを買う契約の流れ
- 物件購入の申込み前から売買契約までの流れ
- 物件の最終確認と残代金の精算・引渡し
- マイホームの引渡しから入居までの流れ
- 販売担当者との上手なコミュニケーション術
- 住宅ローンを利用するメリットについて
- 住宅ローンにはどんな種類がある?
- 「フラット35」について
- 家を買い替える強い味方「買い替えローン」
- 購入時に考えるべき「住まいの将来性」とは
- 購入時に考えるべき住まいの「資産価値」
- 購入申込みは何をする?留意点は?
- 売買契約時の留意点とは
会社案内
アイシティハウス
株式会社
日本住宅審査会
〒333-0866
埼玉県
川口市大字芝5346
TEL:048-264-7727
営業時間:9:30-19:00
当社外観
駐車場は目の前です♪
川口市芝、産業道路沿いの「アイシティハウス」は川口市・さいたま市をはじめ近隣の不動産情報を豊富にご紹介いたします。
当社だからの情報収集能力や販売力で、お客様のマイホーム購入、不動産売買にお手伝いをいたします。
長く住まわれる住まいをより快適に安心して暮らして頂けるように当社では『建物の耐震診断』をお客様のニーズに合わせた料金で対応させて頂いております。
そのほか、不動産に係る住宅ローンや税金・相続・法律など分からないことは、なんでもご相談ください。
『お客様にとって一番身近な不動産会社アイシティハウス』へお気軽にお越しください。
スマホページはこちら
スマートフォンサイトは、こちらからアクセスしてください。